第92回記念祭 気象部は新入部員も増えて元気に活動!

3か月ぶりの更新です。
4月8日には今年度の武蔵中学校高等学校の入学式が挙行され、
今年も瑞々しい若葉たちが学園に新しい風をよんでいます。
それからはやくも2週間あまり、
4月26日、27日の両日に
第92回記念祭が行なわれました。
2日間ともみごとな晴天にめぐまれ多数の来場者があり
1日目の開場から30分ですでに千名をこえていました。


とくに26日には中高主催の「学校説明会」も行なわれたため
例年をはるかにうわまわる混雑ぶりでした。

↑生徒が飼育しているヤギも大人気。

↑演奏会の宣伝をしてまわる音楽部

↑濯川は千川から独立して循環式になって水は透明ですが生物はいません。

↑入学したばかりの中1生も「武蔵グッズ」の宣伝を。ずてに学園になじんでのびのびとしているところはさすが武蔵生。彼らはまだ森の深さも広さも知りらない小さな若葉ですが
その葉脈には確実に90年の栄養を含んだ地下水が滔々と流れているようです。

さて、肝腎の気象部ですが、理科棟一階の実験室で展示と実験を堂々開催。
かなりのお客さんがはいっていました。
PCの画像や実験装置をつかって雷や竜巻の発生メカニズム、台風の強弱、
ダイヤモンドダストなどをわかりやすく説明していました。

2年前の「気象の会」のときはわずか6名だった部員は
なんと現在は15名!
全学年に部員がいるそうです。

部長さんに話をきくと
「現在は観測がほぼ自動化されているので、
部活動の中心は観測から研究にシフトしつつあります。
でも、計器による観測技術の、観天、目視による観測技術を落とさないことも
研究にとってたいせつなので定時観測をやめることはありません」
と立派なおこたえでした。
部員が増えたのも地震や富士山の噴火、地球温暖化などから
気象全般への感心が高まっているのではないかともいっていました。
今後の活躍に期待しましょう。

2013年気象の会報告 ホームカミングデイ荒牧重雄先生ご講演 理科棟屋上に観測機器設置


 更新が遅くなりましたが2013年の武蔵気象の会の活動報告をいたします。
昨秋9月21日に開催されたホームカミングデイの記念講演に、気象部OBであり世界的地震学者の荒牧重雄先生(22期)が講師として登壇されました。
 会場となった中高視聴覚室には70名をこえる聴衆が集まり、近年のホームカミングデイ講演のなかでもとりわけ多いと同窓会事務局より報告がありました。
 「火山と地震・富士山の噴火」と題された講演は映像資料も使用されながらの充実した内容で瞬く間の90分でした。
 荒牧先生の機智に富み核心と本質をついたお話には、気象の会会員はもとより参加者全員が蒙を拓かれたと確信いたします。


 その後は質疑応答にうつりましたが、準備した世話人連の予想以上に会場からは積極的かつ多角的な質問があいつぎ、そのひとつひとつに誠実かつ当意即妙におこたえくださった先生のおことば、立ち居振る舞いのすべてからも学ぶことが少なくありませんでした。


 そうした感動のなかでも、今後のご希望として語られた「火星にいってみたい。あの星の地下に大きな魅力がある」というおことばからは、いまもさらなる知の高みを目指されているお志の高さにうたれました。
 最後に、雲仙普賢岳火砕流で落命されたクラフト夫妻の話題にふれられ、「火砕流という名称を発案した者として、もっと強く危険を警告すべきだった。このことは今日も悔やんでいるし、その後悔は墓場までもっていく」とおっしゃられたときに、科学者にとって、生命倫理と命のたいせつさへのSensitiityが技術や知識よりもより重要な資質であるということをあらためて強く認識いたしました。
 講演の後は中高図書館棟の大教室で全員による懇親会が開かれ、多くの同窓生が荒牧先生と歓談をされていました。






 2012年末に、中高正門にあったアメダス観測施設が環境変化のために、石神井公園北側の日銀グランド跡地に移転してから、はやくも丸1年が経過しました。
 それ以前から気温、湿度などはサッカー場わきのイモ畑におかれた機器で自動計測されていましたが、昨秋、新規に下の写真のような観測機器が理科棟屋上に設置されました。
 観測できるのは、
・風向風速・気温・湿度・日照・気圧・雨量・積雪深(レーザー式・人体検出装置付)です。これらが下部の観測装置に風向・風速は8ビットグレーコードで気温は4線式で、その他のデターは基本はRS232Cで送信され、2階の物理実験室でリアルタイムで解析さけてモニタリングとハードディスク記録が可能になっています。またネットワークカメラもつけられていて降雪や降雨の目視映像も確認できます。
 母校にお立寄りの祭には、ぜひごらんになってください。


荒牧重雄先生 今秋、ホームカミングデイの講師に決定!


 毎年秋に母校で開催されるホームカミングデイでは、各部現役との交流や懇親会が盛り上がりますが、各界で活躍されている同窓生の記念講演もかかせません。
 今年度は昨年の「気象の会」の盛会をきいた同窓会より、ぜひ荒牧重雄先生(22期)に講師をお願いしたいという依頼がきました。昨年末には内定というかたちでしたが、この3月の同窓会会議で正式決定となり、本日、4月14日午後、池袋・東武百貨店14階の「味の田や」にて同窓会との打ち合わせが行なわれました。

出席者は荒牧先生、同窓会より加藤庸一同窓会総務委員長(ホームカミングデイ担当)、気象の会からは端達夫氏(33期)と三澤(45期)の計4名。例によって本題以前にさまざまな話題がとびかいましたが、荒牧先生はたいへんにお元気で、ご発言も鋭く、かつ茶目っ気のおありになり、筆者(三澤)のような若輩はただ拝聴するのみの2時間でした。
2013年度のホームカミングデイはあらためて同窓会より案内が郵送でなされ、武蔵のホームページにも掲載されます。また、気象の会会員の方には、講演会後の懇親会で荒牧先生を囲んでミニ気象の会を行ないとたいとおもいますので、そのご案内も同封する予定です。
◎2013 武蔵ホームカミングデイ 記念講演
日時 9月21日(土) 14時〜16時
会場 中高視聴覚教室    
講師 荒牧重雄先生(22期)東京大学名誉教授 山梨環境科学研究所所長 理学博士
演題(仮題)
   火山と地震・富士山の噴火
講演会後の16時30分より中高図書館棟大教室で懇親会が行なわれます。
その講演会では現役との交流も含めてミニ気象の会を開きたいと思います。
地球環境への興味と関心がいや増す昨今、たいへん時節にふさわしい話題です。
また、参加費の一部は現役への支援金ともなります。
ぜひお誘いうわせのうえご参加ください。
※参加申し込み方法、費用などの詳細は同窓会よりの案内をおまちください。

写真、中央は加藤庸一総務委員長、右端は端達夫氏(33期)

武蔵気象の会報告書

武蔵気象の会 会員の皆さまへ

 師走間近、街は冬へ急ぎ、人びともまたどこかに急がされる日々となってまいりました。
皆さまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
 過日はご多忙のさなか、また不安定な天候にも拘らず「武蔵気象の会2012」にご参加いただき誠にありがとうございます。
 残念ながらご参加いただけなかった皆さま、次の機会(来年のホームカミングを予定しています)には、ぜひ拝眉いたしたいと存じます。

 当日の参加者数は大坪、小林両先生、現役部員5名も含めた48名となり、盛会のうちに終えることができました。ごあいさついただきました坂本雄吉様、ご講演くださった荒牧重雄先生、貴重な写真をご提供いただいた永渕様、三ツ本様、北尾様に、この場を借りて御礼を申しあげます。
 発起人一同は、11月24日に最後の会をもち、今後にむけての話し合いを行ないました。以下にその概要ならびに提案を報告する次第です。ご参加いただいた会員の方には郵送にてもこの報告書をお届けいたします。その際にはあわせて会計報告書と記念写真も同封いたしますのでご査収ください。
◎同窓会会報寄稿
 今回の集いについては発起人が同窓会会報に寄稿いたします。
◎学校への記録提出
 当日上映いたしましたスライドショー、撮影した記録写真などは光ディスク 
 に記録し、記念室、同窓会事務局に保管していただくよう要請いたします。
◎次回にむけて
 「気象の会」単独開催は未定ですが、ホームカミング、記念祭、木曜会など
 の機会に会員による講演を企画、同窓会に提案していきます。具体的には来 
 年9月に開催予定のホームカミングに気象の会会員による講演を行なうべく
 同窓会にはたらきかけます。ぜひ皆さまご参集ください。ホームカミングで  
 は所属の部のOB会に参加者数に応じて参加費から還元金が支給されます。  
 これまでも毎年1万数千円が支給されており、顧問を通じて現役の活動に役
 立ててもらっています。
◎気象の会ホームページの作成
 今後の連絡、資料の閲覧などのために「武蔵気象の会」のホームページを作成いた
 します。有志によるヴォランティア作業ですので多少の時間をいだたき、新年には
 立ち上げ、同窓会のホームページにリンクを張る予定です。
◎継続検討事項
 ・1978年刊行「武蔵気象観測50年の歩み」は、現在20部が物理研究室に保
 管されています。将来にむけての保存、web上での閲覧、プリントによる活 
 用のためにPDFによる電子化を検討。
・中新井観測所、 練馬アメダス観測所のモニュメントとしてのプレート、 
  石碑の設置、記念植樹などの検討。
・上記実施の具体的計画は下記連絡会で検討し皆さまにお諮りします。
◎今後の気象の会運営について
 発起人会は11月24日の時点で解散し、以下の「気象の会連絡会」として今後の連絡、調整などを行なっていきたいと思います。ご承知のように当会は規約、役員などをもたぬ融通無碍のまさに雲のごとき会ですが、今回の集いのような結集力は時をこえた絆を感じさせるものでした。皆さまのご了解がえられますれば、以下のメンバーが世話人として縦横の連絡をしていきたいと存じます。
◎武蔵気象の会連絡会世話人
世話人代表 秋山 勉45(学校・現役・同窓会との連絡)
栗澤 極49(名簿関連) 梶浦正浩59 湧口清隆64 三澤正男45(文書)
相談役 小林奎二先生 山中達雄様31 端 達夫様33
 この他に70期以降の方にも2名ほど世話人になっていただく予定です。
 なお、ご意見・お問い合わせはFAX、電話の場合以下の秋山まで
FAX 03-3993-4156 TEL 03-3993-4153
Eメールによるご意見・お問い合わせ以下の三澤までお願いいたします。
msmisawa80@nifty.com

※Eメールアドレスをおもちで、まだお知らせいただいていない方(これまでメールでの連絡を受け取られていない方)は、さしつかえなければ、この機会に上記までご連絡ください。
                  

観天望気の心 武蔵気象の会11/17/2012

 8月終わりから打ち合わせを重ねてきた「気象の会」が30数年ぶりに開催されました。1928年の創部以来、在籍者はおよそ304名。時の流れとはいえ、すでに100名以上の方が雲の上に住まわれています。
 あいにくの雨天(これも気象部らしい)にもかかわらず参加者は予定通りの48名。最年長の15期90歳の超大先輩から現役の高校1年15歳までと、年齢差はなんと75歳! 初対面、30年ぶりとさまざまな出会いがありましたが、気象という身近であり、かつ奥の深い世界と青春時代に関わってきた者どうしのふしぎな絆を感じました。


※司会進行は33期端達夫氏

発起人代表あいさつ 31期山中達雄氏

 この会が開催されたのは、練馬アメダス観測所として東京の気温をはじめとする気象情報を伝えてきた校内の施設が、周囲の建物の影響で石神井公園北側に移転することになったためです。現在はアメダスによる自動観測ですが、それまでは気象部員が毎日、日曜日も夏休みも午前9時10分〜20分に露場と屋上で観測を行ない、それを気象庁に報告していました。
 呼称も以前は東京喚管区象台中新井観測所であり、国が認めた高校生が運営する観測所だったのです。したがって、この観測所が移転してまうのは、われわれにとっては、とっても大きなできごとなのです。

※19期坂本雄吉氏によるKeynote Speech


22期荒牧重雄氏によるSpecial Lecture
 今日は、ただ想い出話と飲み食いするだけでなく、世界的地震学者の荒牧重雄先生の特別講話もあり、非常に刺激的でした

※乾盃発声は22期永渕澄夫氏
※以下は懇親会のようす






集合写真


※現役部員紹介

※当時最年少15歳で気象予報士試験に合格した75期藤田智氏

※元校長大坪秀二先生ごあいさつ

※元校長・顧問小林奎二先生ごあいさつ

 観天望気ということばがあります。「夕焼けの翌日は晴れ」はその一例ですが、この観天望気こそが気象観測、気象という学問の基本といえます。コンビューターもいい、確率予想もいいのですが、空を見て風を見て、肌と目と耳で感じる気象を忘れてはいけないでしょう。
 大先輩の坂本雄吉氏も元顧問の小林奎二先生も、そのことを強調されていました。
 地球環境問題をはじめとして、気象という分野はこれからより重要になっていくと思われますが、そのなかで人間としての観天望気の心がたいせつになるのだと参加者一同確信した次第です。

武蔵気象の会のBLOGをはじめました

 2012年11月17 日(土)、32年ぶりに「武蔵気象の会」が開催されました。
 そのきっかけは、すで新聞、テレビの報道でご存じの方も多いと拝察いたしますが、中新井観測所、練馬アメダス観測所と名称をかえながら気象庁にデータを送り続けて来た校内の公式観測設備が周辺の環境変化により2012年末をもって移転することになったことです。
 もちろん気象部員による定時観測は継続されていきますが、気象庁が発表する東京・練馬のアメダス観測データは今後は石神井公園北側に移ります。

 今回の気象の会では、あいにくの悪天候にもかかわらず、元教員、現役部員も含めて48名が集いました。
 これまで気象の会は会としての活動は事実上停止していましたが、この会を企画した発起人一同は、今回の集いを機に、今後の連絡、情報交換のために本HPをプログ形式で立ち上げました。資料の閲覧、行事の報告、会員著書の紹介などに活用していきたいと思います。
 ご意見、提案などはコメント欄に書き込んでいただくか、右の集合写真をクリックすると表れるプロフィール欄のアドレスまでメールにてお願いいたします。